樹木葬の費用プラン

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団塊世代と呼ばれる昭和20年から昭和25年までの出生者が平均寿命に達するころ、日本国内では一番死亡者が増える頃とされています。  そのため、お墓を確保することが出来ない「お墓難民」と呼ばれるような人も増えると予測されています。  2018年になった今では、一般的に墓石を設置するお墓ではなく、その後の管理が簡素にできるような新たな埋葬の方法も登場するようになってきました。  そんな新たな埋葬の方法として脚光を浴びている「樹木葬」について、今回はご紹介することにいたします。

樹木葬は、墓標の代わりにサクラなどの樹木を設置する新たな埋葬の方法の1つです。墓標はないのですが、サクラの木などを代わりに植樹し、その木の根元にカロートと呼ばれる遺骨収納スペースを設けるのが一般的です。  石を利用した墓標の場合、石の材質にもよりますが、高級な石を使えば4㎡ほどのお墓を作る場合で約200万円、石の質を落としたとしても約80万円~100万円の費用がかかるのが一般的です。  ですが、樹木葬の場合は石を使いませんから、実質植える樹木の費用とカロート部分の費用のみです。そのため、実際に樹木葬を選ぶと、費用が約30万円~50万円と、石を利用した墓標を設置するよりも約半分の費用負担で済むのです。その代わり、その後の維持管理費用を負担するために管理手数料を求められるケースも多くなっています。管理手数料は年間5千円から1万円の間ぐらいに設定されていることが多く、樹木の選定や害虫の駆除、水道や電気など霊園の維持管理費用として充てられます。  樹木葬を希望する場合は、次の手順で段取りをしていくのが望ましいでしょう。

①霊園と契約する

樹木葬は、霊園が企画している場合が多いので、樹木葬形式で遺骨を埋蔵することができる霊園をまずさがしましょう。  霊園サイドで「樹木葬プラン」として、サクラやリンゴなど、花を咲かせるときれいな樹木をセットにして販売している場合も多いので、実際に霊園の広告を確認しながら、場合によっては霊園の現地を確認して、満足する樹木葬が出来る霊園を探しましょう。  場合によっては、既に先祖墓を管理している人もいると思いますが、その傍らに樹木を植えて樹木葬とする形も取れなくはありません。その場合は、先祖墓のある霊園の利用規定や、霊園の運営母体が決めたルールに抵触しないように行わねばなりません。

②墓所を整備する

契約が済むと、樹木葬を行う墓所の整備に取り掛かります。既に樹木が植えている場合もありますし、これから樹木を植える場合もあります。  もし樹木が植えられている場合は、その樹木が枯れかかっていたり、周辺の墓所に迷惑をかけていないかを確認しましょう。そして、何か不具合がある場合は必要な手入れを行いましょう。手入れは霊園管理者が行う場合もあれば、墓所使用者が行う場合もあるので、樹木の維持管理の境目は十分に確認しておきましょう。

③墓所に納骨する

樹木葬のできる墓所が出来れば、納骨をしましょう。新たに天に召された故人を納骨する場合もあれば、別のお墓に祭っていたお骨を移動してきて納骨する場合もあるでしょう。  もし、別のお墓に祭っていたお骨を移動する場合は、自治体に「改葬許可」をもらわないといけません。これは、移動前のお墓がある自治体に申請して、移動を許可してもらうことで、初めて別のお墓に納骨することが出来る法律の定めに従って行うべきものです。自治体では、移動先が決定していることを証明する書類を添付することで移動の許可を出すことが一般的です。必要な場合は、霊園と契約した時点で改葬許可の申請を出しておきましょう。

④墓所の管理をする

サクラの木は、3月から4月に掛けてきれいに花を咲かせますから、墓参りに来た遺族の心を穏やかにしてくれます。  でも、夏になれば害虫がいっぱい出てくるかもしれませんし、秋や冬になれば枯葉が散って周囲の墓所に迷惑をかけることもあるでしょう。  ですから、石で造ったお墓に比べると、周辺の環境美化のために掃除をする回数はどうしても増えます。これが樹木葬のデメリットと言えます。

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